COLUMN

五臓六腑

gozou_191px「五臓六腑に沁みわたる」といわれていますが、五臓六腑というのは東洋医学の考え方で、五臓(心臓・肺臓・肝臓・腎臓・脾臓)と六腑(胃・小腸・大腸・膀胱・胆嚢・三焦)を意味しています。

ところが、現代医学では臓器としては、もう一つ膵臓があります。また、六腑の中の三焦というものは存在しません。従って、現代医学では「五臓六腑」ではなく「六臓五腑」ということになります。

なお、膵臓が五臓に含まれなかった理由としては、膵臓が他の臓器のような形態をしておらず、死後変化を起こしやすいので、腑分けの際に臓器とは判らなかったのではないかと考えられます。また、三焦とは上焦・中焦・下焦 の三つをいい、狭心症の痛みを三焦(上焦)の痛みといっていたようです。