神戸市長田区|日曜日・祝日診察 年中無休 白内障 緑内障 網膜剥離 角膜移植
50歳で白内障と診断されました。手術はした方がよいのでしょうか。また、手術を受けるタイミングについて教えてください。
まず白内障の手術を受けるタイミングですが、視力を含めた視機能の低下があり、日常生活に支障が出てきた時ということになると思います。仮にそういう状態なのに手術をした方がよいのかを迷っておられるとすれば白内障手術を受けるのは高齢者というイメージが強く、50歳という年齢がひっかかっていらっしゃるのではないかと推測します。
厚生労働省のNDBオープンデータによりますと、白内障手術を受けられた方の年齢分布は10歳未満から90歳以上までと幅広く、65歳以上のいわゆる高齢者の方が大半を占めているものの、逆に高齢者でない方も10%強おられることが分かります。これは白内障の原因を考えたら分かりやすいかも知れません。
最も多いのはもちろん加齢に伴うものですが、それ以外にも糖尿病、アトピー、外傷、放射線被曝、ステロイド剤内服、高度近視に伴うものなど様々なものがあります。加齢に伴うもの以外は若い方にも原因となり得る訳です。
こういう白内障は急速に進行して真っ白になる、チン氏帯という水晶体の支えが弱い、水晶体の嚢が石灰化をおこしている、など通常の眼内レンズが挿入できないタイプのものも含まれていることがあり注意が必要です。
一番大切なのは、適切な時期に手術を受けていただくことです。ですので症状があれぼ早めに眼科専門医の診断をうけ相談されることをおすすめ致します
(執筆:椋野洋和)